不動産賃貸のイマイチ、特別清算開始 負債30億円
イマイチは1663年(寛文3年)創業49年(昭和24年)4月に法人改組し、代々高橋弥次右衛門を襲名していた老舗醤油製造業者。1789年に七代目・弥次右衛門が開始した醤油醸造に加え、67年に酒類販売、70年には土地開発・売買を開始。日光連山から湧き出す伏流水を使用した「マルシチ」醤油をはじめとする自社ブランド品は高い知名度を誇り、業務用・一般販売用を合わせて約1000アイテムを展開。醤油出荷量で全国12位となり、ピーク時には年売上高100億円弱を計上していた。
しかし、原料の値上がりに対して思うような価格対応が図れず、加えて同業者間の競合も激化し、売り上げ、収益ともに悪化。2001年3月期には年売上高約71億7300万円を計上していたが、酒類販売からの撤退も余儀なくされ業況は低迷、2006年3月期の年売上高は約28億5300万円に落ち込んでいた。
こうした状況下、2006年10月1日にジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社の100%出資子会社ジャパン・フード&リカー・アライアンス・ロジスティックス株式会社に、醤油を主体とする各種調味料の製造販売事業を譲渡し、同社が株式会社高橋弥次右衛門商店へと商号を変更。イマイチは日光市内に所有するビルの賃貸業に転換したと同時に不動産賃貸を手掛けながら資産整理を開始し、2008年5月23日の株主総会の決議により解散していた。商業ビルは年間1億円強の賃貸収入があり、イマイチの主要な収入源だった。現在の高橋弥次右衛門商店とイマイチに資本・営業関係はない。
負債総額は30億円。栃木県日光市が取得の意向を表明。しかしビルの売買交渉は日光市と債権者との間で価格が折り合わず難航しており、日光市が土地を含めた一括取得ができるか推移が注目される。今回の特別清算について申立代理人の山口雅弘弁護士は「解散、特別清算は既定路線で、ビルの売却交渉の状況に変わりはない」と説明。その上で「これまで複数の取得希望者と交渉したが、提示額は高すぎたかなという認識はある」と、売却希望価格の引き下げに含みを残した。
不動産賃貸株式会社イマイチ特別清算開始決定受ける負債30億円
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/2661.html


