かつらのプロピア、民事再生法適用を申請、負債43億7500万円
プロピアは1984年7月に設立。視力回復コンサルティングを目的としていたが、その後、毛髪に関するコンサルティング、かつら製造業、男性の美容に進出。近年では薄いフィルムに人工の毛髪を植えたかつらで0.03ミリの超極薄の透湿性皮膜が頭皮と一体化する独自商品「ヘアコンタクト」を主力商品に急成長を遂げていた。プロピア製品は超極薄の透湿性皮膜が頭皮と一体化する独自商品で、奥田瑛二さん、安西ひろこさん、小池栄子さん、佐藤江梨子さん、根本はるみさん、テリー伊藤さん、奥村夏未(おくむら・なつみ)さんなど有名タレントを起用し、女子高生が腕に長い毛を貼り付けたり、モヒカンの男性が登場するなどのテレビCM効果もあり、知名度も向上。2004年3月期には売上高約24億5000万円を計上していた。業容が拡大するなか、2005年には茨城県つくば市に工場を新設するほか、首都圏を中心に全国約30ヵ所に相談所「プロピア」を相次いで開設していた。
プロピア主力の「ヘアコンタクト」が受注を大きく伸ばしたことで、2007年3月期の年売上高は約43億500万円に増加していたが、広告宣伝費のほか、研究開発費、相談所の開設費用などが嵩み、約2億5700万円の経常損失を計上するなど収益面は低迷。一部不良品回収に伴う損失なども発生し、約6億9300万円の最終純損失を計上、3期連続の最終赤字となり、財務面の悪化が顕著となっていた。このため、プロピアはベンチャーキャピタルなどからの出資を得て、財務面の改善を図るとともに資金需要に対応していたほか、「ヘアコンタクト」の技術を生かした「つけヒゲ」の生産・販売、シャンプーの販売などで需要を開拓していた。
しかし、販売不振が続いていたことで、支払いに支障が出るなど資金繰りは悪化。新商品の開発、スポンサー募集などで立て直しに努めていたが、2008年3月期決算では機械設備の大幅な減損を余儀なくされ債務超過となっていたうえ、役員が大幅に入れ替わるなど不安定な経営となっていた。また、プロピア製品を利用したことによる、肌のかぶれなどのトラブルも絶えなかった様だ。ヘアコンタクトは米ハリウッドからも引き合いがきたほどだったが、その後の業績不振などから立ち直ることはできなかった。負債は2008年3月期時点で約43億7500万円。関係者によると、プロピアはスポンサー企業を見つけて営業を継続する方針とみられる。プロピアは「9日の営業は通常どおり行っている」と話している。



