ユーザーの動きを追跡して導線を修正しよう

クリックストリームとは、訪問者がWebサイト内どのページをどのような順番で閲覧したのかを追跡していく項目を指す。リアル世界でいえば、消費者がある店舗でどのように移動してどの商品棚を見ていったのかを追っていくことだ。
例えばあるサイト経由で訪れた訪問者が、特価品情報のページに移動して、そこからいくつかの特価商品を閲覧した後にトップページに戻って帰っていた、とか、ショッピングカートに商品を入れた後に他の商品もいくつか見ていくうちに注文処理をせずに他のサイトに移動してしまった、あるいはサイトに訪れるなりすぐに出て行ってしまった、ということもわかるわけだ。
Webサイトを構築した時には、そのWeb制作者やマーケティング担当者は、訪問者にこのように移動してほしい、という想定する経路があるはずだ。例えば最終的に資料請求というアクションを起こしてほしいことを目的とするWebサイトであれば、メール広告やバナー広告経由で訪れた訪問者はまず最初のページ(トップページ)をいくらか閲覧してもらった後、注意事項やサービスの詳細を記述したページも見てもらい、その後資料請求フォームへ移動してもらって送信を完了する、といった具合だ。あるいはECサイトであれば、トップページから今日のおすすめ商品のページに移動してもらいそこから直接購入する訪問者、などといった具合だ。こういったいくつか訪問者の移動を想定して、そのように動いてくれるようにWebサイト内のナビゲーションや情報構造を構成することを「サイト内導線」ともいうのだが、ログ分析を活用することでこのサイト内導線を整えることができる。実際には訪問者がWebサイトの中をどう移動しているのかとを対比させることにより、Webサイトのナビゲーションや情報の構造的な問題点を発見できるからだ。
さらに、クリックストリームを分析するとおおざっぱな訪問者の移動パターンの傾向が出てくる。全く同じような移動をするユーザー群が見えてきたら、その移動パターンから訪問者が何のコンテンツを欲しているのかといったニーズの把握にもつなげられる。また、その移動パターンがWeb運営者側が望まない移動(つまりアクションにつながらない移動)であれば、ナビゲーション関連に問題があることが推定される。
■ クリックストリーム::分析手法
・あるページを起点として、そこからどう動いたのかを追跡してみる。その行動から何かの傾向は得られないか?
・(サイト構造上の)トップページからどこに移動しているユーザーが多いのか?意図通りの場所に移動しているか?
・最終的にアクションを起こしているユーザーの動きはその他と比較して特徴がないか?
わかりやすい分析方法を1つ紹介しよう。Webサイト内に数多くあるページでも、役割として重要な主要ページがあるはずだ。例えばWebサイトのトップページであったり、各商品カテゴリのメインメニューページだ。こういったページには訪問者に対して特に閲覧してほしいと願いを込めたメニューやリンクが並べられているはずなので、まずこういったページから実際に訪問者が思った通りに移動しているかを分析するとわかりやすい。つまり、サイトの移動を追跡する起点ページを決めて、そこからどう動いたかを見ていくわけだ。
例として、トップページの分析方法をあげてみよう。ECサイトならばトップページにはグローバルメニューに各商品カテゴリのリンクがあるだろうし、随所に今日の特価品やオススメ品、キャンペーン情報など多種多様な情報を入れているに違いない。そこで、トップページから次にどこのページへ移動するユーザーが多いかを見るわけだ。すると、例えば「今日の特価品」のようなユーザーの興味をそそるしWebサイト側としても見てほしい情報に移動しているユーザーが以外と少なかったり、あまり人気がないと考えてメニューの片隅においておいた情報に意外とアクセスが多かったりといったことが発見できる。もしクリックしてほしい情報へトラフィックが流れないのであれば、その情報を配置する場所をもっと目立つ場所に変更したり、あるいはそれ自体が目立つように派手なバナーにするとか、様々な改善策も見えてくるわけだ。
