パーソナライズド検索により変わる検索結果順位のあり方

2004年3月末に Google よりパーソナライズド検索(個別化検索)が登場した。これは検索結果に表示する情報を、検索ユーザーの過去の検索履歴や趣味・嗜好にあわせて最適化を行うための技術だ。全く同一のキーワードで検索が行われても、それを入力した検索者によって求めるニーズは異なる。この従来の検索サービスでは埋めきれなかったニーズのギャップを埋めるために Google はもちろん、Yahoo! も Microsoft もパーソナライズ技術の開発に取り組んでいる。
ところで、検索結果が各人に個別化されると SEO にどのような影響があるかを考えたことはあるだろうか。
直接影響を与えうるものが、任意のキーワードにおける、Webサイトの表示順位の評価方法だ。
例えば、「自動車保険」で検索した時に自社のWebサイトが20位に表示されていたと仮定しよう。この場合、同じ検索エンジンを利用する限り、ある一時点においては誰が検索をしてもそのサイトは20位だった。
しかし検索結果が個別化されるとこの事情は変わってくる。あるユーザーが検索した時には上位に表示されるかもしれないし、また別のユーザーが検索した時には全く表示されないかもしれない。
これはパーソナライズ化がどの程度のレベル・観点から行われるかによっても異なる。個別化といっても Google のように予めユーザーが興味あるカテゴリを選択する方法もあれば、Yahoo! の試みのように検索履歴をトラッキングする方法もある。もしかしたらユーザーの過去の購入履歴を検索のパーソナライズ化に利用する検索エンジンが出てくるかもしれない。
いずれにせよ、従来の”ランキングチェック”が過去のものになるだろう。もちろん、従来の手法も”ピュアな”(個別化されない、一般的なという意味で)状態におけるランキングとして参考指標になるだろうが、あくまで参考にしかならないかもしれない。今後パーソナライズ検索がどのような形式で実装されるのか、またユーザーがどの程度それを使いこなすのか。今後の SEO を考える上で動向を注視していく必要があるだろう。

